2012年 06月 23日
中尾万作 桜文角皿

「 春が 二階から
落ちてきた・・」

「 楽しそうに生きて
いれば 地球の
重力なんて消して
しまうんだよ。 」
映画 『 重力ピエロ 』 を観ました。
30人を強姦した犯罪者、その血を受け継ぐ子。
その子を愛し 家族を愛し 人としての手本を示しながら
生きる父、母。
『 遺伝子と環境 』
『 犯罪者は更正できるのか? 』
暗くて 重いテーマが 巧妙なタッチで描かれていました。
ポロポロ泣ける。でも笑える。・・そして沁みてくる。
言葉や シーンのチョイスも素晴らしく 優しい音楽にも泣かされました。
「 生まれてこなかったら良かったと思う位の恨みだよ。」
「 今まで 何百回 何千回と悩んで出した結論だろ?
そうやって考え出した結論に対して
刑事とか 裁判官に とやかく言われる 筋合いはないよ。」
弟の悩みを共有し 愛する兄。
愛していても 救うのが難しい世の中ではありますが
『 愛が いかに人の支えとなり 救うことができるか 』
それが伝わる とてもいい映画でした。
以下2つ あるシーンの会話の抜粋です。
「 ガンジーは 非暴力こそが 最大の武器だって言ったんだ。
ガンジーは 人の良心を信じていたんだよ。
でも 残念ながら それは幻想。
ガンジーは魅力的だし 非暴力は偉大だと思う。
でも 人間の悪は はるかに それを越えると思うよ。
良心を期待して 犯罪を放置していたら 犯罪者は永遠に犯罪を行うよ。」
「 ガンジーは こう言ったんだ
『 自分自身がこの世で見たいと思う変化でありなさい 』 って 」
「 いい言葉だな。 」

吉高 由里子さんがストーカー役で出ています。
加瀬亮さん、岡田将生さん・・皆 上手いなあ~。。

巧妙・・と言うより洒脱なタッチ
何百回、何千回では 済まないでしょうね。
何万回以上 描かれているのではないでしょうか?
中尾万作さんの 春の絵付けです。