2012年 07月 26日
伊藤剛俊展
びっくりする位 精緻なお仕事。
型押しで このフォルムを作れるのか?と思えば
かんな(彫刻刀) で 彫っているとのこと。
驚異のお仕事です。
厚く彫られた ( 厚さが薄い ) 所に 掛かった釉薬が この様な
模様(写真上)となって表れています。
伊藤さんご自身 焼成後の窯出し(かまだし)で この表れた紋様に気づき
驚かれたそうです。
( 神様からのプレゼント。と思われたかもしれませんね。)
模様を作る線が 滲んで とても美しい。
丸みを帯びて キラキラした 可愛いもの。
フォルムの 研ぎ澄まされた様に 美しいもの。
全体を通し 薄作りの軽い器、オブジェです。
彫りすぎて穴の空いた物は 廃棄。作品として残るものは限られた物。
そんなストイックな仕事、私の様な凡人には全く考えられない事です。
美しいものに取り憑かれている??
そんな視点で 伊藤さんを見つめてみれば
端正な顔立ちに 静謐なオーラをまとっている様にも思えてきます。
展示会に行かれて ご本人に お声を掛けてみてください。
ご誠実なお人柄の魅力が加わり ご本人自身が まさに 伊藤ワールド
そのものです。
友達がメールで
「 伊藤さん かっこ良過ぎるなり~♪♪ 」 と 送ってくれました。(笑)
手が掛かっているのに 控えめなお値段です。
そして お気に召したものをお求めになって 大切に使われてみてください。
金属の質感のものは 色が変化して味わいが増していくと思います。