人気ブログランキング | 話題のタグを見る

小説 「 慈雨 」

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。
旅先で知った少女誘拐事件は 16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。

性犯罪は繰り返されると言われるのに なぜ16年も 何もなかったのか?
目撃された車は なぜ捜査の網にかからないのか?

 ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※

以下小説からの抜粋

人生は不条理なものだ。人は自分の意思とは関係なくこの世に生を享け、産み落とされる。
人に、生まれる場所や時代の選択権はない。まして、親を選ぶことなどできない。
生まれながらにして不幸を背負わされている者もいれば、誰の目から見ても
幸福が約束された環境に生まれる者もいる。
世は理不尽だ。
いくら努力しても報われない人間や、神や仏にすがっても幸せになれない人間が
間違いなくいる。本人に非がなくとも、艱難辛苦の茨の道で、ぼろぼろになり朽ち果てる者がいる。
天災、人災を問わず、人生の半ばで命を奪われる者もいる。


小説 「 慈雨 」_c0204333_23163681.jpg

蹂躙して殺された幼い女の子、、女の子とその遺族の心中はいかばかりであろう・・
その思いに寄り添った主人公(神場)の優しさは 執念となり 事件を解決に導く。

そして 結びで 降る慈雨。
天からの慈しみ。

天からのギフトの様な象徴的な慈雨・・
でも 何よりも神場(主人公)を救ったのは 彼を支え 愛する人達だった・・
人は人でしか救えないのだ。





小説 「 慈雨 」_c0204333_10123319.jpg
古川章蔵さんの酒の肴皿入荷しました。
オンラインショップには近々up致します。




by bb-utuwa-shop | 2020-11-14 23:16 |

そこにあるだけで・・使う度に・・幸せな気持ちになれる。


by bb-utuwa-shop
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31